世界一やさしい問題解決の授業_渡辺 健介(著)【書評:2冊目】

問題が発生した際に、論理的に考えるってどういうこと?

学校では教えてもらうことなく、社会人になって、苦労する考える力を教えてくれる一冊。

 

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく | 渡辺 健介, matsu(マツモト ナオコ) |本 | 通販 | Amazon

 

 

この記事をおすすめする人

論理的思考力、考える力を鍛えたい人

社会人なりたての人

 

■著者のプロフィール

渡辺健介(わたなべ・けんすけ)
デルタスタジオ 代表取締役社長。1999年イェール大学卒業(経済専攻)、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京オフィスに入社。ハーバード・ビジネススクールに留学後、マッキンゼー・アンド・カンパニーニューヨークオフィスへ移籍。2007年に同社を退社し、デルタスタジオを設立。

■書籍の紹介文

問題解決の本は数多く出版されていますが、47万部突破をするベストセラー本です。
マッキンゼー出身の著者がロジカルシンキング・問題解決の考え方を中高生にもわかるように丁寧に解説。

マッキンゼー出身の著者が書いたロジカルシンキング系の本はたくさんありますが、正直難しく、実践で活用しずらい。

この本は、子供でもわかりやすい事例を交えながら本質を、分かりやすく、伝えています。

■学び、気づいたポイント

問題解決
※問題の原因を見極め、打ち手を考える(原因を特定し潰す)

1.(事柄を分解して)原因をすべて洗い出す
2. 原因の仮説を立てる
3. 情報を集めて分析する
4. 打ち手のアイデアをすべて挙げる
5. 最適な打ち手を選択する
6. 実行プランを作成する

 

■気づき
原因を考えた後に、仮説をたてずに、まずは他社などの事例を集めてしまう。

これが本当に「あるある」でした。まずは自分なりの仮説を立てることで、無駄な情報集めずに済みますし、判断がつきやすくなります。仮説思考にも通じますが、まずは仮説ありき。の考え方に気づける重要なポイントです。

目標達成
※目標を設定し、達成する方法を決める(ギャップを明らかにし埋める)

1. 目標を設定する(数値、条件、期限を明示する)
2. 目標と現状のギャップを明確にする
3.(事柄を分解して)選択肢を幅広く洗い出す
4. 選択肢を絞り込んで仮説を立てる
5. 仮説に沿って情報を集める(数値化しシミュレーションする)
6. データを分析し、チェックする

■気づき

目標達成でも仮説を立てる、が重要です。仮説たてずにいきあたりばったりで、取り組むことが多かった自分への戒めのためにも、仮説を立てることの重要性は何度も振り返るポイントです。

■ひと言まとめ

仮説を立てること!

人事の組み立て~脱日本型雇用のトリセツ~欧米のモノマネをしようとして全く違うものになり続けた日本の人事制度_海老原 嗣生(著)【書評:1冊目】

「ジョブ型」雇用って、正直どうなの、日本で導入すべき?
という疑問に対して、日本の人事制度の歴史から読み解き、本質的に回答してくれている一冊。

 

 

この記事をおすすめする人

人事、人事周り、経営者の人

人事について知識を深めたい人

 

■著者のプロフィール

 海老原 嗣生(えびはら・つぐお)
ニッチモ代表取締役、政府労働政策審議会人材開発分科会委員、中央大学大学院戦略経営研究科客員教授
1964年東京生まれ。大手メーカーを経て、リクルートエイブリック(現リクルートエージェント)入社。新規事業の企画・推進、人事制度設計などに携わる。その後、リクルートワークス研究所にて雑誌「Works」編集長を務め、2008年にHRコンサルティング会社ニッチモを立ち上げる。『エンゼルバンク-ドラゴン桜外伝-』(「モーニング」連載、テレビ朝日系でドラマ化)の主人公、海老沢康生のモデルでもある。人材・経営誌「HRmics」編集長、リクルートキャリア フェロー(特別研究員)。『AIで仕事がなくなる論のウソ』(イーストプレス)、『人事の成り立ち』(白桃書房)など著書多数。

■書籍の紹介文

コロナの影響によって、リモートワークが普及し、新しい働き方を模索する企業が増えている。今までの「メンバーシップ型」ではなく、「ジョブ型」を導入して、成果重視の人事制度で対策を試みる企業もでてきています。欧米、外資系企業が導入しているから、日本企業でも上手く機能するのか?

著者は
「欧米の仕組みを付け焼刃で取り入れる愚策」と切って捨てています。

何故、愚策なのか理解することで本質が見えてきます。

■学び、気づいたポイント

①欧米はエリートとノンエリートに分かれる。
ノンエリートはジョブ型でポストは大きく変わらないため、
年齢を重ねて仕事内容は大きく変わらない傾向があります。その結果、生産性が上がるためワークライフバランスがとれますが、一方で給与は大きく上がらない。


エリートはジョブ型という概念はなく、多様な職種を経験し、多くの国で経験を積み、ゼネラリストのキャリアを歩みます。その結果、給与は桁違いに稼いでいます、一方でワーカホリック気味でワークライフバランスという概念はありません。

 

■気づき
今まで、ジョブ型で、キャリアアップしていくのが欧米の働き方というイメージを持っていましたが、そうではないことを知り、完璧な働き方はないと理解しました。自分で働き方(本業×副業等)を生み出していくのが、今後かもしれないと改めて考えさせられます。

 

②日本がブラックな働き方になる理由は、2つの神の存在。
1. お客様
お客様は神様と呼ばれた日本の文化もあり、求められるクオリティが高く、サービス向上や不良品の改善のために時間をさかれ生産性が下がる。


2.  上司
欧米のようにポスト型ではなく、出世を望まれる社会のため、上司の指示に逆らえず、残業することにより生産性が下がります。

 

■気づき

2つともに、身に覚えがあることで、サービス向上に恩恵(低価格高品質等)は受けているなと思います。この日本の構造的な問題は、数十年変わっておらず、根深い部分です。

■ひと言まとめ

完全な制度などない。